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経営革新物語

有限会社 石垣ショッピングプラザの経営革新物語

今回は、石垣島の有限会社石垣島ショッピングプラザの経営革新事業を紹介いたします。

石垣島ショッピングプラザは、平成2年6月に開業し、25年目を迎える老舗お土産品店です。旧石垣空港近くに立地し、団体客をメインの顧客ターゲットとして、八重山地域の観光を牽引してきた企業のひとつです。
取締役支配人の山内慶介氏は、近年観光客の行動パターンの多様化もあって、団体客だけではなく、レンタカーを活用する個人客などを取込む必要性を強く感じていたようです。
山内氏が経営革新計画に取り組むことになったきっかけは、商工会青年部の「経営革新セミナー」でした。

このセミナーは商工会連合会が沖縄県の補助を受けて実施する「青年部広域連携提案公募事業」の離島枠を活用したもので、県内の商工会青年部が組織的に経営革新計画承認事業所を輩出することを目指した事業の一環でもあります。

これまでの石垣島ショッピングプラザでは、旅行代理店が手配した団体旅行客が来店し、レストランでの食事やお土産を購入するスタイルがほとんどで、滞在時間は30分から45分程度であり、店内にとどまる時間を増やすことが収益力向上に繋がると考えられました。
そこで、増え続ける個人客の多様なニーズに対応するとともに、店内への滞在時間を増加させるために、「体験型観光」を経営革新計画の中心に据えて検討を続けてきました。

計画策定にあたっては、中小企業診断士の竹内氏(商工会連合会・経営強化指導員)より、経営革新計画の要件や申請書類作成のポイントなどについてアドバイスをもらい、商工会の経営指導員がバックアップする形で進めていきました。

ある程度計画が出来たところで、承認のための審査会を運営する産業振興公社の担当者の意見も取り入れながら、計画書を完成させ、審査会でのプレゼンテーションについても、何度もリハーサルを実施して、本番に備えたことで、満足いくプレゼンテーションが出来たと考えています。

平成26年2月より計画策定を開始し、3月の審査会までの約1ヶ月で承認までこぎ着けたのは、かねてから「体験型観光」のアイデアを検討していたこともありますが、山内氏の経営革新計画承認にかける熱意が大きかったと考えています。

長年地域で支持されている老舗ではありますが、常日頃から自社の経営状況や外部環境などを把握、分析したうえで、どのような施策実施が効果的なのか検討し続けた結果が、経営革新計画承認として実を結んだものだと思います。

今後も、承認された計画を実施する上で、必要な支援を継続していきたいと考えています。


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