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経営革新物語

青年活動と経営革新塾で学んだこと

沖縄県商工会青年部連合会 相談役 タイヤランド沖縄 代表 高里健作

青年部活動から経営革新塾に参加

タイヤランド沖縄は、昭和43年に父が創業し今回で43年の業歴で、主に自動車のタイヤ、カー用品、カーオーディオの販売取り付けなど、「安い・安心なカーライフのお手伝いを!!」をモットーに自動車の事なら何でも対応出来るように営業を展開していたが、取引先も一般顧客の他に、中古車販売店や整備工場へも販売していたが、景気低迷の影響で取引先の売上減少とともに、当社も売り上げが減り、また、通信販売で自動車用品が自由に買えることも売上の減少に影響しています。

そんな中、父から事業を引き継ぎ、2代目として「何とかしないといけない」と思いながらも、なかなか、次の戦力を立てる事ができないでいた中で、商工会に、同年代の経営者や後継者、または会社の幹部達が集まって地域づくりや経営に関する勉強をしていると聞いて、先輩の勧めもあり、宜野湾市商工会青年部に入部し、そこで、宜野湾市商工会主催の経営革新塾が開催されるということで、週一回の勉強会に参加し、約2ヶ月間勉強して、そこで講師から色んな事を教わりました。

経営革新塾で学んだこと、承認までの道のり

経営革新塾では、皆で集中して勉強するので、アイデアがどんどん出てきても、講師より厳しい指摘が!「アイデアはいいけど、誰にうるの?」「どれだけ顧客がいるの?」「マーケットは?」「ライバルは?」「あなたの会社の強みは?」などなど
そこで、講師から聞いた話では「大企業でも小さい事を細かく調べて商品化して来る、もっともっと深く考えて本気で取り組まないと成功しないぞ!」と”こてんぱん”にやられました。

イメージで理想だけを求めて、色々なアイデアは出てくるが、商品としては成り立たない計画ばかりで、そういった計画では経営革新など取れるはずもなく経営革新の取り組みから足が遠のいていました。

しかし、自動車業界は、かなり景気低迷の影響を受けていまして、非常に苦戦をしいられており、何か対策をたてないと常々考えていました。

経営革新で勉強したことを通して、経営革新テーマを「福祉車両のコンシェルジュサービスとして、福祉車両に関するあらゆる要望や相談にも応えます!!」をもモットーに、障碍者の方が自由に好きな所に移動出来、幸せな生活を送れるように、また介護者のいる家族の肉体的、経済的な負担を減らせるようなお手伝いができればとの思いから、福祉関連商品の販売計画の作成に取り組みました。

経営革新の承認は、商工会の経営指導員からアドバイスをもらいながら、計画のブラッシュアップを行い提出しました。一つずつ解決するたびに、しっかりした計画が出来上がってくるのが分かりました。

経営革新計画に取り組んだ結果

経営革新計画の承認後は、当社の取り組みを地域に知ってもらいたいと思い、宜野湾市長に経営革新取得の報告に行き、福祉関係に役立つ商品をPRしたところ、地元紙2紙が取材してもらい、新聞に掲載された事で、一般住民や介護施設、福祉用品を取り扱う会社からの問い合わせが増えました。

また、経営革新計画承認後のメリットは、経営革新取得企業対象の県補助金を活用することができ、販促活動として、福祉車両展示会・講演会イベントを自社主催で行い、また、自社のホームページとパンフレットも作成をする支援を受けたことです。

そして、「福祉車両のコンシェルジュサービス」として、お客様のどんな要望にも答える事をモットーに取り組んできたところ、某自動車ディーラーで出来ないと断られた作業等も依頼が増えてきて、他社で断られた福祉車両の修理など、一般からも問い合わせが増えてきています。

現在は、青年部活動を通して、築いたネットワークで、他市町村青年部仲間の事業所とも協力して、公共交通機関にも車いす用リフト付き福祉車両の提案営業しているところです。

これまでは、自動車ディーラー、中古車販売店、修理工場などが主な取引先であったが、経営革新としてこの福祉事業に取り組んだ結果、これからは、病院、介護施設、介護用品店、行政等の取引先が広がり、今後の当社の目標とビジョンが実現するための経営方針が確立できたことが経営革新計画に取り組んだメリットと思います。


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